黄金色の中心に現れる一条の白い光。クリソベリル・キャッツアイ(英:Chrysoberyl Cat’s Eye)は、その名の通りまさに闇の中で妖しく光る、ネコの目を思わせる宝石です。変色効果で有名なアレキサンドライトと同じくクリソベリル(金緑石)の変種で、「驚嘆」という石言葉を持ちます。また、結婚39周年を祝う宝石でもあります。
光が当たると、宝石の表面に光の帯(シャトヤントバンド)が現れる現象は、キャッツアイ効果(シャトヤンシー)と呼ばれます。キャッツアイ効果を持つ宝石は多数あり、通常「宝石名+キャッツアイ」(トルマリンキャッツアイ、エメラルドキャッツアイなど)の名で呼ばれますが、単に「キャッツアイ」と呼ぶ場合は、クリソベリル・キャッツアイを指します。和名でも「猫目石」と呼ばれ、キャッツアイ効果を持つ宝石の代表と呼べる存在です。ちなみに、キャッツアイと付く宝石はすべからくドーム状のカボションカットが施されております。ちなみに、このカボションカットの高さが適正で、かつ頭上に光源が2つあると、光を当てた状態で宝石を回転させると、光の帯が2つに分かれ、また1本に戻る、という、ネコがまばたきをするかのような現象を観察することができます。
主な産地はブラジル、スリランカ、マダガスカルなどです。光の帯がカボションカットの中心にくっきり出るのが好ましく、地色がハニーイエロー(緑がかった黄色)のものが高品質とされますが、更に透明度が高い場合、一気に高額となります。これは、キャッツアイ効果がインクルージョン(内包物)に起因しているため、透明度の高いものが非常に稀なためです。
クリソベリル・キャッツアイは、長く英国王室の婚約指輪の宝石として用いられ、東洋では魔除けや幸運のお守りとして大切にされてきました。また、日本では比較的小粒の2~3カラットのものが、リングに仕立てられて販売されてきています。
当社では、クリソベリル・キャッツアイのルース・各種ジュエリーともに取り揃えております。商品は弊社御徒町店にございますが、他支店へのお取り寄せも承ります。気になる商品がございましたら、お気軽に各店スタッフまでお問い合わせください。
また、お買い上げいただいたルースを使用した、ジュエリーのセミオーダー/フルオーダーも承っております。(カボションカットの宝石なので、オーバル型のリフォーム枠をオーダーいただく形になります。)ご希望に合わせ、様々なご提案をさせていただきますので、ぜひご相談ください。