何度か修理等いただいている客様より相談いただきました。
昔の比較的振りの大きく縦型に石が配置されたデザインのリングで
今となっては少し身に着けることに抵抗を感じるので、これを横向きに配したい・・・とのことですが
この手のご相談はちょくちょくいただきます。
中にはちょうど良く既成枠に収まることもありますが、これは稀で
ほとんどの場合、石の研磨や、枠を作り直すことが多く、思いのほか予算を超えてしまったり
石の変形に抵抗があるため、ポンポンとは決まりません。
でも今回は、なんにせよ横向きにさえしてくれれば
多少のことは気にしない・・・というので、一番手早く進められる方法を提案したところ
それで十分、とご納得いただいたので、とんとん拍子に進みました。

元の枠をそのまま活かすため、腕部分を落として成型、その後極めてシンプルなリングを作り、その上に石枠ごと
しっかりと溶接で留めて完了です。
この時、リングの上に乗っかるので、元の枠はかさ上げされて作られているものがほとんどで
思いのほか高さが出てしまったり、そのせいで安っぽく見えてしまうことがあるためこの工法はあまり好まれません。
今回は石枠の中に少し食い込ませることが出来たので、若干ですが高さも抑え気味になっています。



納品時には随分喜んで頂きました。
工程が少なく、ご予算もそこまでいかず喜んでいただけたので、こちらとしても大変うれしかったです。

以前の売却ブーム時に売ってしまった・・・という方も多くおられると思いますが
まだまだ箪笥の奥に眠っているかもしれません、もしあったら処分、売却する前に
ご相談下さい、可能な限りお手伝いいたします。

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