購入したリングが指に入らなくなってしまったり、ゆるくなって指になじまなくなってしまったりという経験をお持ちの方が多いと思います。このような場合、リングのサイズを変えることが出来ます。
サイズをはかるリングゲージを使ってまずはご自身の指のサイズを測ります。その時に注意点は、たとえば 幅約3mmの甲丸タイプと、幅約7mmの平内タイプがあるとしたら、サイズを測る時、リングの腕の太さで使い分けます。幅の広いタイプの方が半サイズぐらい大きくなります。
サイズ直しはサイズを縮める場合と延ばす場合が有ります。
たとえば、プラチナリングをサイズ13から10に縮めることにします。
まず リングを切断する前に注意しなければならないのは、ロウ目をさがし、そこを切断しなけえばなりません。普通リングの一番下でロウ付けしてますからルーペを使って場所を確認します。
作業工程は、基本下記のとおりです。
①ロウ目が確認出来ましたら そのロウ目の所を糸のこで切断します。
②3番縮める場合は3mm強切り取ります。その後、ヤットコを使って腕を曲げていきます。この段階では完全な真円にななりません
③リングのすき間にヤスリ等を使って ロウ付け前にすき間がないようになじませます。
④フラックスを塗り、ロウを置きます。プラチナや118金は熱伝導率が低いので、一部の宝石をのぞいてそのままロウ付けします。ただ、バーナーの炎が直接宝石にあたったり、長時間加熱したりすることは避けます。
また熱の伝導を防ぐために宝石の部分だけ断熱材でおおったり、水に漬けたりもします。
銀の場合は熱伝導率が高いので、宝石はリングからはずしてサイズなおしをします。
⑤ロウ付けした箇所の余分なロウをヤスリで取り除き真金棒に入れ、木つちで軽くただき、リングを真円にします。サイズ棒で確認して、バフで仕上げ、完成です。